僕と母のお引っ越し戦争 第3話
http://andohykc.hatenablog.com/entry/2017/07/29/000020
↑第1話
http://andohykc.hatenablog.com/entry/2017/07/29/001201
↑第2話
さて。やることがなくなったので
また更新しようとおもう。
証拠取り押さえ発言から実は二週間くらいロクに口を聞いていなかった父と俺氏。
その頃にはもう家を出るという意志は完全に固まっていた。
友人に、父と喧嘩した旨を伝えると、仲直りしたら一番なんだけどなぁと言っていた。
ほどなくして少しずつ僕と父はコミュニケーションをとるようにはなったが、はっきり言って僕は父を許してなどいなかったわけで。
七月某日。昼間。
一階の書斎にいる父に一枚の紙切れを差し出した。
「私この家出て、このマンションで一人暮らししようと思う。名前サインお願いします。」
父は苦笑いした。そのとき最悪なタイミングで母が書斎にあらわれたもんだから、父は苦笑いしながら母に書類を手渡した。
個人的には全部全部決まって取り返しつかんとこまでやったら全部話そうと思っていたのに、この親父何やってんだという殺意でいっぱいだった。
母は口を開いた。
「マンションに住むくらいなら、うちの両親が前住んでた家に住みなよ」
その発言がすべてのはじまりだった。